フォロウイングス 第四話 「死斗、6人目のフォロウイングス!!」その3
ノアウルフ・ダスト「死んだか…?」
剛力大将タイラー「いや…」
神道参謀チカ「逃げられたわね…」
歓楽戦騎セイ「あーあ、楽しみはおあずけかー…」
ー
覇神ストーム「危なかったな…大丈夫か?」
タヌキ「マスターストーム…助けてくれたんですね」
覇神ストーム「遅れてすまん」
マイモ「全然、それよりも敵の強さ…?」
レン「あぁ、ボコボコにされたからな、圧倒的すぎる…」
ゼリ「あそこまで力の差があるなんて…」
グレイ「くっそ、こうなればもう一度挑みに…痛ッ…」
覇神ストーム「よせ、かなりの重傷だ、おまえらはここで休んでおけ」
マイモ「でも…」
覇神ストーム「任せておけ、仇はとる」
ゼリ「行っちゃったね…」
フォル「また一人で抱え込んでるのか、マスターストームは…」
タヌキ「アンタ…あの時の…!!」
フォル「よっ、タヌキくん」
レン「知り合い?」
タヌキ「知り合いっつーかなんつーか…」
フォル「君達の持っている5つの翼、それは私が君達に届けたものだ…」
マイモ「えっ、そうなの!?」
フォル「あぁ、選ばれしヒーロー達にはそうやってこっそり届けている」
ゼリ「こっそり…」
グレイ「じゃあ、貴方は俺達の味方なのか?」
フォル「さぁ~、それはどうかな?」
レン「な、なんだそりゃ…」
フォル「悪魔で俺は君達を遠くで見守る存在だ、それよりもマスターストームだけにノアロード達を任せちゃっていいのか?」
タヌキ「動きたいけど…この傷じゃ…」
フォル「ほら」
マイモ「いっ、一瞬で傷が癒えた!?」
レン「なんだかよく分からないけどありがとうございます、みんな、行こう!!」
フォル「ちょい待った」
ゼリ「へ?」
フォル「さっきやられたばっかだろ、もう一度行ったってボコボコにされて終わりさ」
グレイ「じゃあ…どうすれば!?」
フォル「ノアロードの他にノアウルフっていう存在がいてな…」
マイモ「ノアウルフ…?」
フォル「そ、人間とは別の種族、太古から存在していたものの人間に追放されその身を隠していたのさ」
レン「そんな種族が…」
フォル「で、ノアウルフっていう種族にマーチっていう奴がいる、そいつは邪悪なる存在にして君達と同世代のフォロウイングスの資格を持った存在だ」
タヌキ「邪悪なる存在にしてフォロウイングス!?」
フォル「ノアウルフの力を備えながらフォロウイングスの力を持つ、彼を仲間にしたら勝てるかも…しれないな」
ゼリ「どうしたら仲間に出来るの…?」
フォル「スピリットウィング…これを使って彼の精神に入りこみ、フォロウイングスの魂を目覚めさせるんだ」
グレイ「ならそれを使って…!!」
フォル「5人の治療費も合わせて500アングルだ」
マイモ「お金取るんだ…」
フォル「一応商人なんで」
ー
覇神ストーム「待て!!」
ノアウルフ・ダスト「あぁん?」
覇神ストーム「これ以上先へは俺が通さん」
ノアウルフ・ダスト「先代のフォロウイングスか…かったりぃ、おいマーチ!!」
ノアウルフ・マーチ「ハッ!!」
覇神ストーム「何!?」
ノアウルフ・ダスト「後は頼んだ、俺達もずっとフォロウイングスを相手にしてるほど暇ではないからな」
覇神ストーム「おい、待て!!」
ノアウルフ・マーチ「お前の相手は…この私だ!!」
ー
フォル「ふぃー、儲かった儲かった…」
???「よぉ」
フォル「おっ!ナジュムじゃん、久しぶり」
太陽神ナジュム「ずいぶんとフォロウイングスに近づいているがいいのか?」
フォル「あぁ、俺とて何も考えず行動してるワケじゃない、それにナジュム、おまえも自分よりも上の力を持ったやつが現れたら困るだろう?」
太陽神ナジュム「…そうだな」
ー
覇神ストーム「ぐぁっー!!」
ソウ「ガハッ…」
ノアウルフ・マーチ「勝負あったな…」
ソウ「まだだ…」
ノアウルフ・マーチ「何?」
ソウ「この世界をお前らの好きにさせてたまるか!!」
ノアウルフ・マーチ「愚かな…消し炭にしてやる…ハッ!!」
ノアウルフ・マーチの剣の光弾を5人が跳ね返した
5人「ハァッ!!」
ノアウルフ・マーチ「なんだと…?」
ソウ「お前達…何故来た!?」
ゼリ「一人で抱え込まないでよ」
マイモ「私達、仲間になれたでしょ?」
レン「フォロウイングスはみんないて成立するんだ」
タヌキ「僕達も手伝うよ!!」
グレイ「フォロウイングスの力、みせてやろうぜ!!」
ソウ「お前達…わかった!!」
レン「みんな、いくぞ!!」
5人「チェンジ・フォロウイングス!!」
ストームブラスレ「セットアーップ…レディ?」
ソウ「変身」
ストームブラスレ「GO!!ストーム、パニッシュメントナイト~♪」
レン「激闘のファイター、レン!!」
タヌキ「食卓の騎士!!タヌキ!!」
マイモ「希望のウィザード、マイモ!!」
ゼリ「鋼のアックスソードナイト、ゼリ…」
グレイ「みなぎる力のバーサーカー、グレイ!!」
覇神ストーム「断罪の騎士、覇神ストーム!!」
レン「フォロウィングス、アクション!!」
6人「GO!!」
マイモ・ゼリ・タヌキ・グレイ「ハァァァッ!!」
レン「マスターストーム、僕達に考えがあります」
覇神ストーム「考え?」
レン「僕達がスキを作るんでこのスピリットウィングを使ってマーチを邪悪なる存在から解放してください」
覇神ストーム「スピリットウィング…!!どこでこれを?」
レン「商人の…フォルさんから」
覇神ストーム「またフォルか…分かった、任せろ!!」
レン「ありがとうございます!!」
ノアウルフ・マーチ「ハァッ!!」
ゼリ「くっ…」
ノアウルフ・マーチ「我が力の前にひれ伏せろ…!!」
レン「ワチャア!!」
ゼリ「レン!!」
レン「大丈夫?」
ノアウルフ・マーチ「人間ごときが…何故我らノアウルフが貴様ら下等生物に追放されなければならない!?」
レン「僕達人間がやった事は悪いことだと思う…ごめん、謝ってもすまないことだって分かってる、だからもう二度とこの悲劇を繰り返さないために…僕達友達にならないか?」
ノアウルフ・マーチ「友達だと…?」
レン「これからは人間と手を取り合って…協力して生きていくことだって出来ると思うんだ…まずは小さいけど僕達が友達になって変わることがあると思う…!!」
ノアウルフ・マーチ「フフフ…ハハハハハ…!!」
レン「…!!」
ノアウルフ・マーチ「手を取り合う?協力して生きていくだと?何故貴様らとそうする必要がある!?そうすれば死んだ仲間や家族が戻ってくるとでもいうのか!?バカにするなぁぁぁぁぁぁ!!」
ノアウルフ・マーチは剣から波動を放った
5人「うわぁぁぁぁぁ!!」
ノアウルフ・マーチ「悲劇を繰り返さないためにすること…それは我らを追放した人間共を徹底的に痛めつけ恐怖を感じさせもう二度と我らノアウルフに抗おうとさせないことだ!!」
レン「そんな事をすればまた争いや悲しみを呼び寄せるだけだ…!!」
ノアウルフ・マーチ「黙れ!!貴様ら人間がした事をその身を持って味わうといい!!」
レン「くっ…」
覇神ストーム「スピリットウィング、セット!!ハァッ!!」
ノアウルフ・マーチ「何!?ぐぁぁぁ!!」
覇神ストーム「今だ、マーチの精神世界に入るぞ!!」
ー
レン「ここが…マーチの精神世界…」
マイモ「見て、あれ!!」
ノアウルフ・マーチ「俺は…俺は…」
タヌキ「あれがマーチの素顔…」
レン「おい!!」
ノアウルフ・マーチ「!!…俺に…俺に触るなー!!」
グレイ「うわっ!!」
ノアウルフ・マーチ「やめろ…近づくな…俺はお前達とも友達になんてなれない…!!」
レン「とも…?」
ノアウルフ・マーチ「俺は何度か人間に関わろうとしたことがあった…だけど、みんな俺が人間じゃないって気付いた瞬間に俺から離れていきみんな俺を傷付けた…!!」
レン「…」
ノアウルフ・マーチ「その度に俺は傷つけられるのが怖くて人間に近づかなくなった…」
レン「確かに失った仲間や家族達に対しての怒りや恨みもあったけど人間と友達になろうと努力はしてくれてたんだね…」
ノアウルフ・マーチ「…怖いか、俺の事?」
レン「全然、マーチが人間を受け入れようとしてくれている事を聞いたらむしろ好感が沸くよ」
ノアウルフ・マーチ「マーチ…?」
レン「あぁ、君のことだ」
ノアウルフ・マーチ「人間が…人間が…」
レン「…?」
ノアウルフ・マーチ「初めて俺の事をノアウルフ以外の名前で呼んでくれた…」
ー
マーチ「うぅぅ…」
タヌキ「仮面が割れた…!!」
レン「大丈夫か?」
マーチ「…あぁ」
レン「俺はレン、よろしくな」
マーチ「…よろしく」
レン「先は長いけど追放されたみんなをここに戻ってきてもらって協力してみんなで生きる世界を創ろう…!!」
マーチ「…あぁ、ありがとう」
ノアウルフ・ダスト「バカだなぁ…マーチ」
マーチ「ダスト様…!!」
ノアウルフ・ダスト「テメェはノアウルフの面汚しだ、ここで死んで償え!!」
レン「待て、僕達に争う以外で解決する方法があるハズだ!!」
ノアウルフ・ダスト「いいやないね!!この悲しみと憎しみ、テメェら人間を殺さねぇと気が済まねぇ!!」
レン「くっ…どうすれば…」
マーチ「レン、僕に任せて」
レン「マーチ…」
ノアウルフ・ダスト「ほぉ?潔く死にに来たか?」
マーチ「すみません、ダスト様…俺は今度こそ人間と共に生きて見せます!!」
ノアウルフ・ダスト「何?」
マーチ「生きて、人間と共に平和を掴みとる!!」
ノアウルフ・ダスト「フッ…出来るハズがない、デャアアア!!」
マーチ「ハァァァ!!」
続く!!